勝沼堰堤

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当時の技術の粋を尽くした砂防堰堤

勝沼堰堤は、明治40年の大水害を契機に内務省が直轄砂防事業として整備した砂防堰堤です。日川の蛇行した河道を石積で遮断し、逆に蛇行点に突出した岩盤を掘削して河道の付け替えを行ったという特異な構造となっています。日本の砂防堰堤で初めて基礎部にコンクリート壁を使用していること、水と接する部分に目地止めが行われていること、岩盤に通水穴を設けていること、直壁岩盤に流路を設けることでウォータークッションと同じ効果を持たせたことなど、用いられた当時の新技術が後の砂防施設へと受け継がれている技術転換期の遺構です。平成9年には、文化資料的価値が高いと認められ“登録有形文化財”に指定されたのを始め、経済産業省より“近代化産業遺産群”に、土木学会より“選奨土木遺産”に、文化庁より“日本遺産”の構成資産に認定されています。

出典:やまなしの土木インフラガイドVer.0

イチ押しポイント!

登録有形文化材に認定されている砂防堰堤です。本堰堤や芦安堰堤などに採用された技術が近代の砂防技術へと受け継がれています。周辺景観と調和した堰堤を眺めながら当時の技術者達が試行錯誤している様子に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

勝沼堰堤

お問い合わせ先
峡東建設事務所
〒404-0045 山梨県甲州市塩山上塩後1239-1
TEL 0553-20-2710 FAX 0553-20-2719
アクセス方法
勝沼IC 約4km
勝沼ぶどう郷駅 約4km

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