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土木遺産講演会「砂防とワイン」

開催日時 令和4年1月31日(月)
午後3時~午後4時45分
開催場所 Zoomオンライン
講師 山梨県考古学協会 事務局長 室伏 徹 氏

山梨県甲州市勝沼にある「勝沼堰堤」「日川水制群」は、土木学会の選奨土木遺産に認定された歴史的価値のある砂防施設で、「勝沼ワイン」発展にも大きく貢献してきました。

令和4年1月に開催された土木遺産講演会「砂防とワイン」では、山梨県考古学協会 事務局長の室伏徹氏を講師に招き、その歴史や成り立ちなどを資料や写真を交えてお話していただきました。その貴重なお話を6回に分けて順次お届けします!

①日川水制との出会い

日川水制を発見した経緯を航空写真や図面を使って解説しています。日川水制の全貌が徐々に分かっていく様子に、当時の興奮が伝わります!

②我が国の砂防史と山梨の砂防

年表を使った砂防史のわかりやすい解説です。本県の砂防事業は、日本の砂防史の中でも非常に重要性な意味を持っていることがわかります。

③山梨県の災害と日川流域の砂防

本県は、明治40年の大水害をはじめ、多くの水害に見舞われてきました。そのため、さまざまな砂防技術が導入され、建設工事が進められました。当時の建設工事の写真は、大水害に立ち向かった先人達の苦労に思いを馳せることができます。

④県内の砂防堰堤と堰堤・水抜き穴形状の変化

大正6年に砂防堰堤の水抜き穴の効果が確認され、砂防堰堤の形状が変化していきました。県内の砂防堰堤の形状や銘板の変化を、年表や図面でわかりやすく知ることができます。

⑤砂防事業がもたらしたワイン産業

日川水制とともに大規模なブドウ畑が生まれました。しかし、ブドウは余剰となりその対策としてワイン用にブドウを献上、愛飲運動も行われ、自分達でもワインを作るようになった勝沼のワイン産業の成り立ちを写真とともに知ることができます。

⑥県営砂防の挑戦

県営砂防の驚くべき功績が、わかりやすい解説と写真で知ることができます。砂防施設は普段は目にすることがありませんが、私たちの暮らしを守る重要なインフラ施設。今も林の中でひっそりとその役割を果たしています。